[ 茶育NOW ]

茶育NOW(なう)

第3弾 伊藤 恵美さん 伊藤 嘉章さん(愛知県)

 愛知県名古屋市立道徳小学校で開催された、第13弾「『こいまろ』のお茶育教室」に参加した伊藤恵美さんに、参加された感想や、その後の家庭での様子についてお話をうかがいました。恵美さんは、小学5年生、10歳。急須を使ったお茶淹れ体験は、はじめてだったそうです。今回は、保護者の皆さんが見守る中での授業参観も兼ねた教室でした。一緒に参加された父、嘉章さんのご感想もお聞きしました。

急須で淹れる、温かい緑茶。苦いけども、ほんのり甘味も感じて。

 「いつも、家にいるときは、急須を使ってお茶を飲んでいるのはお父さんだけでした。お父さんはお茶が大好きです。お母さんも姉妹(きょうだい)たちも、ペットボトルで飲むことがほとんどです。冷たくて飲みやすいでしょ。だからまず温かいお茶というのが新鮮な感じでした」
 急須に茶葉を入れて、適量・適温の湯を注ぐ。それから美味しくなるまでしばらく待ちます。今回は、体験学習で自分たちが絵付けした地元『常滑焼』の湯呑でいただきました。
 「『なーんだ、簡単!』って思いました。でもちょっと面倒くさかったかな。『飲むまでに、時間かかるんだ、けっこう待つんだ』とも。味は、苦かった。でも甘さも感じました。前に和菓子をつくったことがあるのですが、そのほんのりした甘さと似ているかなあ」

伊藤 恵美さんのお茶入れ01

身近な人からの「美味しいよ」のひとこと。その言葉が、一番うれしかった。

 「一番うれしかったのは、お父さんが『うん、美味しい。上手に淹れたねえ』とほめてくれたことかなあ。やっぱり時間をかけた分、お茶がそれだけ美味しくなったということがよくわかりました。家へ帰ってからも、お父さんのために急須でお茶を淹れました」
 「最近は、世界中で和食がブームになっていますね。でも日本茶はまだまだ普及していません。急須で淹れる緑茶は、日本の文化だと思います。だから、子どもたちには、大人になる前にこうして、その良さをしっかり味わい体験して伝えていって欲しいですね」とお父さんも、『こいまろ』のお茶育教室の意義を語られます。
 恵美さんは、姉の愛優美(あゆみ)さん(小学6年生)と妹・仁美(ひとみ)さん(小学1年生)の3人姉妹。取材では、お母さんのエルセルさんもまじえて、急須茶のお茶淹れを学習した通りに実践してくれました。急須茶を通した、ご家族みんなのふれあいのひとときが、みんなの笑顔とともに弾んでいました。

ご家族のふれあいタイム

「ああ、どうだったかな」と教わったことを思い出しながら、ご家族みんなのお茶をていねいに淹れる恵美さん。急須茶の輪がだんらんから広がっていきます。

恵美さんのリクエストで、お母さんがつくった『こいまろ』のキャラ弁。見事です。

お茶育教育

授業参観の教室で開催。保護者の方々と一緒に体験。

 はじめて、保護者の皆さんが見守る中での開催になりました。いつもより『こいまろ』もちょっと緊張気味。でも教室いっぱいに、緑茶の香りが満ちあふれて次第になごやかな雰囲気に。恵美さんの「簡単だけど、手間もかかる」という言葉は、きっと正直な感想なのでしょう。ただ、時間をかけて、心をこめて急須で淹れたお茶が「美味しかった」と実感していただきました。今後も教室からご家庭へ、思いが広がっていくことを願っています。

お茶育教室への参加風景

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