[ 茶育NOW ]

茶育NOW(なう)

第4弾 松浦 心彩さん 松浦 順子さん (岡山県)

 松浦心彩さんは、この春小学校の二年生になりました。学年の進級前の春休みに、岡山県玉野市立図書館で開催された「『こいまろ』のお茶育教室」に、お母さんといっしょに参加されました。学校の教室ではなく、図書館の催事として開かれたのは、はじめてのことでした。また岡山県での初のお茶育教室開催となりました。この日、会場となった図書館には、玉野市にお住まいの小学生と保護者の皆さんが40組ほど参加され、とても賑わい、笑顔と歓声につつまれた楽しい雰囲気の中で行なわれました。

友だちみたいな『こいまろ』がわかりやすくお茶淹れのお手本を。

 急須でお茶を淹れたのがはじめての体験だった心彩さんに「お茶育教室」についての感想を聞いてみました。
 「『こいまろ』が急須を使ったお茶淹れを見せてくれたのですが、なんか仲のいい友だちみたいな感じで、大好きになりました。淹れ方も、そのお手本通りやるだけなので思っていたよりもカンタンでした。でもお湯の量、茶葉の量、急須に淹れて待つ時間などで味が変わってしまうので、しっかりていねいにやらないと、と思いました。最初は、苦く感じましたがだんだん慣れてきて甘さも感じるようになりました。ふだん飲んでいる冷たいお茶とは違って、ほんと、美味しかった」

松浦 心彩さんのお茶入れ01

「ああ、どうだったかな」と教わったことを思い出しながら、ご家族みんなのお茶をていねいに淹れる恵美さん。急須茶の輪がだんらんから広がっていきます。

松浦 心彩さんが描いた『こいまろ』のイラスト

楽しかった体験がきっかけとなりご家庭での習慣に。

 お母さんの順子さんにも感想をうかがいました。
「子どもたちにとっては、とても新鮮な体験だったと思います。「お茶育教室」から家に帰ってきてすぐに、自発的に急須を使ってお茶を淹れてくれました。とてもいいきっかけになったと思っています。大人が押し付けるのではなく、子どもたちが親しめるゆるキャラの『こいまろ』とのふれあいの中から、自然に身につけるという感じがいいですね」
 心彩さんは、お母さんにもお父さんにもお祖母ちゃんにも急須でお茶を淹れたそうです。まさに、「お茶育教室」が家庭でのひとつの習慣になったようです。
 「お父さんが仕事から帰ってきた時にお茶を淹れたのですが「ほっとするね」と言ってくれました。お母さんやお祖母ちゃんも「美味しいよ」と言ってくれます。そういうひとことを聞くことができるのでとてもうれしくなります。これからも、もっともっと上手にお茶を淹れようと思っています。ていねいにお手本を見せてくれた『こいまろ』に負けないくらいに」と心彩さん。これからもっとお茶淹れが好きになってくれると思います。

お母さんにお茶を淹れる松浦 心彩さん

この日も、いとこの西悠真(はるま)さんとお母さんのために、「美味しくな~れ」とおまじないをとなえて、お茶淹れの実践。

お茶育教育

町の人たちに広く親しまれている玉野市立図書館で、初の開催。

 はじめての岡山県、そして図書館での開催になりました。ふだんから、様々な文化催事などが開かれ、子どもたちにも人気の施設です。岡山県は、日本の茶文化の普及に大きな影響を与えた僧「栄西」(えいさい)が生まれた地。授業では、茶の歴史や身体にいいとされる栄養成分などについてクイズ形式で学び、急須を使ったお茶淹れを保護者の皆様とともに体験していただきました。また、最後には図書館の方から、お茶に関する書籍の紹介もされました。

お茶育教室への参加風景

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