[ おうちで茶活! ]
秋の歳時記を急須茶で盛り上げよう!
温かいお茶をほっこりと味わいたくなる季節の到来。9月の行事に急須茶の楽しみをプラスしてみませんか。
お茶に菊花を浮かべて家族で長寿を祈る。
菊は古代中国から伝わったとされ、不老不死の力があると信じられていました。日本でも平安時代には、重陽の日に宴が催され、菊の花をお酒に浮かべて飲まれていたのだとか。お酒が飲めない子どものために、美しい緑色のこいまろ茶に菊の花を浮かべて、家族みんなで長寿を祈るのもいいですね。
- 【重陽の節句の由来】
- 古代中国では、陽数の極みである「9」が重なる意味から「重陽」といい、おめでたい日として旬の菊を飾ってお祝いしたのだとか。それが日本に伝わり、江戸時代には五節句のひとつになりました。
おじいちゃん、おばあちゃんと一緒に急須茶を楽しもう。
敬老の日は、子どもたちにとって、お年寄りを大切にする優しい心を育む日でもあります。家庭内のイベントとして、おじいちゃんとおばあちゃんに急須茶の淹れ方を教えてもらいながら一緒に淹れたり、自分で淹れたお茶を飲んでもらったりするのも楽しそうです。
- 【敬老の日の由来】
- 老人を敬愛する日として1951年に「としよりの日」が設定され、その後「老人の日」という名称に変更。1966年に「敬老の日」という名称でお年寄りを敬って、長寿をお祝いする日として、国民の祝日になりました。
月見団子とおいしいお茶で夜のティータイムはいかが?
秋の夜空を照らす月を見上げながら、急須と茶葉で丁寧に淹れたお茶で、ほっとくつろぐひとときを。お茶と一緒に月見団子はもちろん、秋を感じる和菓子をいただくのも良いアイデアです。美しい月を愛でながら秋の夜長をゆったり過ごす、夜のティーパーティーとして、お月見を楽しんでみませんか。
- 【お月見の由来】
- ススキを飾って、収穫した作物を神様にお供えして、満月を愛でる風習。もともと農耕行事だったので、その名残として団子や里芋がお供えされるといわれています。
抹茶の豊かな風味が楽しめる、こいまろ抹茶を使ったお団子を家族団らんのひとときにどうぞ。
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ボールに白玉粉とふるいにかけた
こいまろ抹茶を入れて、よく混ぜます。 -
①に少しずつ水を入れ、よくこねます。
20等分ほどに分けて丸め、真ん中をへこませます。 -
鍋に湯をわかして②を1粒ずつ入れ、
浮き上がってきたら、さらに2分ほどゆでます。 -
③を冷水に取って冷やしたら、
取り出して水気をよく切ります。
きな粉やゆで小豆、アイスクリームなどをお好みで添えるとおいしいですよ!
涼しげなガラス製の茶器は、9月になったら季節感を考えて仕舞い支度を。ガラス製の茶器の替わりに、磁器や陶器の茶器の出番ですが、まだ暑さを感じる日であれば、秋の雰囲気もありながら軽やかな印象のある、薄手の白磁などが活躍します。
本格的な季節には少し早いですが、秋を感じる絵柄の代表といえば、やはり紅葉。また、萩、桔梗、葛、藤袴、女郎花、尾花、撫子といった「秋の七草」も風情があります。秋の雰囲気を宿した絵柄の茶器が、深まる季節をお茶の時間に演出してくれます。
お部屋のインテリアのポイントとしては、落ち葉や紅葉のような落ち着いた温かみのある色を取り入れると、グッと秋らしい印象になります。また、和柄のデザインの小物や秋の草花をさりげなくテーブルに飾っても良いでしょう。急須茶でお客さまをもてなすときに会話も弾みそうです。
暑さをしのぐために冷やしたお茶がメインだった夏。秋に向かって気温が下がってきたら、反対にお茶の温度は上げていきましょう。どんな温度で淹れてもおいしいこいまろ茶はもちろん、旨みを楽しむ玉露や香りを楽しむ煎茶など、数種類の茶葉を揃えて、気分や気温で飲み比べを楽しみましょう。