[ おうちで茶活! ]
冬休みやクリスマス、忘年会など、家族や友人が集まることが多い12月。急須で丁寧に淹れたお茶で、ちょっとしたゲームを楽しんでみませんか。味わい、香り、水色などをヒントにお茶を当てる「闘茶」は、大人だけでなく、子どもも楽しむことができるゲームです。本物のお茶をしっかりと味わいながら、みんなでワイワイと盛り上がり、急須茶を楽しみましょう。
日本でのお茶の栽培が全国に広がり始めた鎌倉時代に、中国の宋からお茶の産地や種類などを飲んで当てるというゲーム「闘茶」が伝わりました。南北朝時代になると、武家や公家の間で各産地のお茶を集めて、飲んで当てることが盛んになり、さらに時代を経ると庶民の間でも大流行。賭け事につながったことから、幕府から禁令が出されたのだとか。昔の人も「おもしろい!」と夢中になった粋なお茶当てゲームです。
「闘茶」のおもしろさは、勝ち負けを競うことはもちろん、真剣に味わい、香りを楽しみ、観察することで、お茶への造詣が深くなるところにもあります。渋みや旨みといった味に集中したり、数種類の味を比較したり、楽しみながらお茶をじっくりと味わうことにつながります。